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修理依頼の過程で電子カルテ用端末の紛失

ちょっと気になった事故事例があったので共有します。
病院の事例ですが、病院に限らずあり得ることだと思いますし、
教訓になることも多いなと。

この紛失事故は、
修理依頼をした病院側と依頼された業者側の意見
(「渡した」VS「受け取ってない」)
が分かれているのも珍しい。

ただ、事実として所在不明なことは間違いなく、
以下の情報が格納された電子カルテPCが行方不明ということになっています。
◎患者情報 24,563人分
 基本情報のほか一部の方は、検査名、実施日、部位、検査結果、カルテの記載内容なども含まれるとのこと。
◎職員情報 6,180人分


↓病院側の公表資料はこちら

電子カルテ端末紛失1.png
(島根県立中央病院HP→https://www.spch.izumo.shimane.jp/

記載されている状況から見ると、
業者側に渡したように見えますね。
でも明言できない(業者側が認めない)根拠は、
「受領書がない」ということ。

今回の事例でいうと、ここが一番ネックですよね。
これがあれば病院側の主張も認められたはず。

病院側は、以下の対策を実施するとしています。
①端末を業者へ引き渡す際は、ハードディスクなど記憶装置の取り外しを徹底。
②機器を業者へ引き渡す際は、業者から受領書を徴収。
③機器の修理の進捗状況を上司等が定期的(週1回程度)に確認。


受け渡しの受領書は基本中の基本ですね。
私もよくお客様に受領書のお話しをすることがありますが、
何も起こらない時は単なる面倒な手続きと思われ、
その重要性を理解してもらえないことも多いです。

こういう事故が起こった時、
その損害は一体誰が被りますか??ということを考えると、
今回のように証拠がないことには業者に請求することも難しいかもしれません。
業者さんと気持ちよくやり取りするためにも、
受領書などで責任の分岐点を明確にしておくことは大事です。

あとは、受け渡し場所は、
防犯カメラなどが設置されている場所に限定しておくと、
後で「渡した」「受け取ってない」といった問題が発生した場合に
カメラの映像が証拠として役立つかも。
(前職でカメラ映像で証明したことがあります!)

しかし、この事例ほんと気持ち悪い・・・
病院に限らず、PCの修理や廃棄などの扱いが甘いことはよくあります。
行方不明が一番気持ちが悪いので、
この事例を教訓に、対策をしっかりと取っていきましょう!

2022/08/29   小塚 真紀子
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