BLOG

ブログを掲載しています。

かっぱ寿司社長 不正競争防止法違反の容疑で逮捕

久しぶりに不正競争防止法関連の大きなニュースが報道されています。

「はま寿司」の営業秘密を不正に取得したなどとして、
「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社の社長らが
不正競争防止法違反(営業秘密領得)などの容疑で逮捕されました。

kappa.png
カッパ・クリエイト株式会社HP:
https://www.kappa-create.co.jp/

かっぱ寿司とはま寿司・・・
どちらもほとんど行ったことがないので、
それぞれの特徴はよくわからないのですが、
スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司が、
主要回転寿司チェーン4社と言われていますね。

今回逮捕されたカッパ社の社長は、
以前はま寿司で取締役を務めていたという経歴もあり、
その後2020年にカッパ社顧問→副社長→2021年に社長となった方。

はま寿司に在籍中に、
仕入れ値などのデータを外部サーバにアップロードさせて不正に取得し、
カッパ社に転職後に同僚に送信していたとのこと。

まだ「疑い」なので、
これから調査が進むことと思いますが、
ほんと同じような事件が繰り返し起こりますよね。

 

もうほんとに!!!
何度も言いますが、
退職、転職は要注意なんですよ!!

昨年も楽天モバイルとソフトバンクの事件もありました。
その時と同じことですが、
誓約書だけではなかなか抑えることは難しいので、
ぜひ、退職が決まったときには、
技術的制御やログの確認などを実施して、
実害が出る前に、早めに検知しましょう!

(参考)過去blog「営業秘密情報の不正持ち出し」
https://plug-in01.com/topics/archives/75

そして、今回もポイントとなっているのは、
「営業機密」に該当するかどうかの問題。

「営業秘密」は、以下の3要件を満たす情報と規定されています。
①秘密として管理されている(秘密管理性)
②事業などに有用(有用性)
③公に知られていない(非公知性)


その中でも①が重要で、
パスワードやアクセス制限をかけるなどの措置を講じていて、
従業員側も「秘密として管理されている情報」と認識できているかどうか?
がポイントとなってきますので、
改めて、自社の重要な情報の管理について
見直してみることをお勧めします!

2022/10/11   小塚 真紀子
< 前の記事     一覧へ     後の記事 >