2023年10月に発生した、
NTTビジネスソリューションズ(NTT BS)の情報流出事件の続報です。
名簿業者が書類送検されたようです。
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<過去blog>
NTTProCX&NTTBS プライバシーマーク付与の取消し措置
https://plug-in01.com/topics/archives/270
NTTBS情報流出 個人情報の保護に関する 法律に基づく 行政上の対応について
https://plug-in01.com/topics/archives/269
NTTBS情報流出 元派遣社員に 有罪判決
https://plug-in01.com/topics/archives/261
NTT西子会社 900万件の情報流出 USBメモリで持ち出し →名簿業者へ
https://plug-in01.com/topics/archives/222
NTTBS情報流出 個人情報保護委員会から勧告および指導
https://plug-in01.com/topics/archives/236
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以前のblogで、個人情報保護委員会から名簿業者2社に対する行政指導について取り上げましたが、
今回、そのうちの1社:名簿業者「中央ビジネスサービス」(東京)と、代表取締役(87)と取締役(49)を個人情報保護法違反容疑で書類送検されたというニュースが入ってきました。
報道されている情報によると、
事件発覚前の2023年夏、個人情報保護法に基づき個人情報保護委員会に報告を求められた際、22年4月〜23年6月の期間に第三者から個人データの提供を受けた件数は「0」と虚偽の返答をした疑い。
実際には、同期間に4回にわたり約3万人分の情報を買い取り、元派遣社員に約5万円を支払っていたとのこと。
↓
個人情報保護委員会の資料にも以下のような記載がありましたよね。
(https://www.ppc.go.jp/files/pdf/240911_houdou.pdf)
ちなみに、個人情報保護法の条文はこちら。
法人と個人の両方を罰する、いわゆる「両罰規定」というやつですね。
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もう1社の方はどうだったんだろう?と資料を見返しましたが、
虚偽報告はしていなかったようですね。
ちなみに、この件を調べていたら、
全然別件で同じような虚偽報告の事件を見つけました。
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2024/12/5
同窓会名簿の購入について個人情報保護委員会に虚偽の報告をしたとして、
個人情報保護法違反(虚偽報告)容疑で、名簿業者「フリービジネス」と、同社社長の男(61)が書類送検されたようです。
2022年4月~昨年6月、長崎市の無職の男(60)から約76万円で買い取った、22都道県の高校や大学の同窓会名簿50冊分を報告しなかったとのこと。
なお、この名簿業者が提供した高齢者データの一部は、特殊詐欺の被害者と一致しているとの情報も報道されています。
こうやって、名簿の情報が悪用されているんですよね・・・
個人情報漏洩の怖さを改めて感じます。
個人情報保護委員会には、今後とも厳しく取り締まって、
こういう情報の転売、本当に撲滅してほしいものです!!!