BLOG

ブログを掲載しています。

経済産業省 2026年から運用!? セキュリティ対策 評価制度って何?

2025年4月14日、経済産業省が「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」に関する中間取りまとめを発表しました。
これは、サイバー攻撃の被害がサプライチェーン全体に波及するリスクが高まる中、取引先との間でセキュリティ対策を共通の物差しで評価・確認できる仕組みをつくろうというものです。

みなさんご存知でした??
こんな制度が検討されていたことを、私は今回初めて知りました!

実はこの制度、2023年に開催された「サイバーセキュリティタスクフォース」で検討がスタートしており、2024年度を通じて議論・試行が進められていて、2026年度からの本格運用を目指しているとのこと。
なんと!来年やんっヽ(; ゚д゚)ノ !!


meti_security202504_1.png

https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250414002/20250414002.html

そもそも、「セキュリティ対策評価制度」って何??

経産省でセキュリティ関連だと、
SECURITY ACTIONとかISMSとか他にも評価制度があるので、
それらと何が違うんだろう??

概要の説明資料は以下のように記載されています。


meti_security202504_2.png

背景と課題:取引先ごとに異なるセキュリティ要求がある中、対策状況の見える化が困難。

制度概要:★3~★5の3段階評価で、自己評価または第三者評価によりセキュリティ水準を可視化。

今後の展開:2026年度中に制度運用を開始予定。政府調達や重要インフラ、取引要件での活用を想定。

言ってることはごもっともですが、他の評価制度も同じのような・・?
そんな疑問に答えるように、
他の評価制度との関係についても、以下のように整理されています。

meti_security202504_3.png

”先行する自己評価の仕組みである「SECURITY ACTION」(一つ星及び二つ星)、「JAMA・JAPIA自工会/部工会サイバーセキュリティガイドライン」や国際標準である「ISMS適合性評価制度」等とは相互補完的な制度として発展することを目指す”とのこと。

何だか複数の評価制度が乱立している気もしないでもない、というのが個人的な感想ですが、
「SECURITY ACTIONだけ」では軽すぎて信頼されない
かといって「ISMS」はコストもかかるし負担が大きい
そういう企業も段階的に取り組みやすいってことなのかな。
それでも、★4とか★5については、第三者評価が必要なようですし、
維持するにもコストはかかると思いますけど。

レベル的にはこんな感じ。


meti_security202504_4.png

普及するのかどうか怪しい気もしますが、
2026年の制度開始に向けて検討が進められているようですし、今後も要チェックです!
 

2025/05/01   小塚 真紀子
< Previous Article     To List     Next Article >