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情報処理技術者試験 「データ管理」区分 新設!?

みなさんよくご存知の「情報処理技術者試験」に新しい区分が追加されるかも!?というニュースです。

現在の試験区分は以下の通り。


IPA試験.png
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html

ここに、
「データマネジメント(管理)」区分が追加されるとか。

日経の記事によると、

経済産業省は2027年度までにIT(情報技術)スキルを認定する国家試験「情報処理技術者試験」にデータマネジメント(管理)などの区分を新設する方針だ。デジタル人材のニーズの多様化に対応し、企業の不足感が強い人材の育成につなげる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA219D40R20C25A5000000/

とのこと。

この情報源を調べてみると、
どうやら経産省の「Society 5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会 報告書」っぽい。

meti20250523.png

ここにリンクされている報告書(PDF)を見てみましょう。

meti20250523_1.png
meti20250523_2.pngmeti20250523_3.png


試験区分の新設の話だけでなく、
既存の試験内容の検討も進められるようですね。

まとめると以下のような感じ。

  領域 現行試験との関係 今後の方針
データマネジメント ビジネス領域 データベーススペシャリストに部分的に含まれるが、「管理・整備」視点が不足 ITパスポートの次に受けるべき新試験区分を新設
+既存エンジニア系試験で一部対応も検討
ビジネスアーキテクチャ ビジネス領域 ITストラテジスト・プロマネ等に一部含まれるが、組織全体の変革推進という職能に未対応 国家試験への新設含めて検討中
+実務経験やソフトスキル評価も重要視
デザインマネジメント ビジネス領域 試験制度上の区分なし ITパスポートの次に位置づける試験区分を検討
+デジタルスキル標準見直し
サイバーセキュリティ エンジニアリング領域 情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ) 🔁 既存の登録セキスペ試験の出題比率見直し(マネジメント比重の増)
ITエンジニアリング エンジニアリング領域 応用情報技術者試験、各スペシャリスト試験 🔁 応用情報試験を基に「高度エンジニアリング試験(仮)」として発展検討
+フルスタック視点で分野横断型評価へ


情報処理技術者試験は1970年ごろに始まった歴史のある試験ですが、
これまでそんなに大きな見直しはなかったような気がします。
世の中の状況もどんどん変わってきていますし、
そろそろ大規模な見直しが必要ということでしょうね。

まだまだ先の話ですが、ちょっと気になるニュースだったので取り上げてみました!
 

2025/06/05   小塚 真紀子
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