みなさんよくご存知の「情報処理技術者試験」に新しい区分が追加されるかも!?というニュースです。
現在の試験区分は以下の通り。
↓
(https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html)
ここに、
「データマネジメント(管理)」区分が追加されるとか。
日経の記事によると、
経済産業省は2027年度までにIT(情報技術)スキルを認定する国家試験「情報処理技術者試験」にデータマネジメント(管理)などの区分を新設する方針だ。デジタル人材のニーズの多様化に対応し、企業の不足感が強い人材の育成につなげる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA219D40R20C25A5000000/
とのこと。
この情報源を調べてみると、
どうやら経産省の「Society 5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会 報告書」っぽい。
↓
ここにリンクされている報告書(PDF)を見てみましょう。
↓
試験区分の新設の話だけでなく、
既存の試験内容の検討も進められるようですね。
まとめると以下のような感じ。
領域 | 現行試験との関係 | 今後の方針 | |
---|---|---|---|
データマネジメント | ビジネス領域 | データベーススペシャリストに部分的に含まれるが、「管理・整備」視点が不足 | ✅ ITパスポートの次に受けるべき新試験区分を新設 +既存エンジニア系試験で一部対応も検討 |
ビジネスアーキテクチャ | ビジネス領域 | ITストラテジスト・プロマネ等に一部含まれるが、組織全体の変革推進という職能に未対応 | ✅ 国家試験への新設含めて検討中 +実務経験やソフトスキル評価も重要視 |
デザインマネジメント | ビジネス領域 | 試験制度上の区分なし | ✅ ITパスポートの次に位置づける試験区分を検討 +デジタルスキル標準見直し |
サイバーセキュリティ | エンジニアリング領域 | 情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ) | 🔁 既存の登録セキスペ試験の出題比率見直し(マネジメント比重の増) |
ITエンジニアリング | エンジニアリング領域 | 応用情報技術者試験、各スペシャリスト試験 | 🔁 応用情報試験を基に「高度エンジニアリング試験(仮)」として発展検討 +フルスタック視点で分野横断型評価へ |
情報処理技術者試験は1970年ごろに始まった歴史のある試験ですが、
これまでそんなに大きな見直しはなかったような気がします。
世の中の状況もどんどん変わってきていますし、
そろそろ大規模な見直しが必要ということでしょうね。
まだまだ先の話ですが、ちょっと気になるニュースだったので取り上げてみました!