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愛知県のウェブサイトにコロナ感染者の個人情報を誤って一時公開

嫌な漏えい事故が発生しました。

愛知県が新型コロナウイルス感染者の氏名や入院先などの非公開の個人情報495件を
県のホームページに誤って約45分間掲載したというもの。
愛知県.png
(愛知県のHP:愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト

内容としては、
患者の氏名や入院先の医療機関、入院日、転院先の医療機関、転院日、
退院日、発生届提出保健所、クラスターの名称や分類などの他、
続報によると、情報の一部に感染者同士の関係性や職業が含まれていたとか。
愛知県2.png
(↑本来の一覧:発表日、年代、性別、国籍、住居地、接触状況のみを公開)

新型コロナウイルス関連の情報は、誰もが日々注目しているので、
見ている方も多かったことと思います。
実際、誤掲載は閲覧者からの問い合わせで発覚したとのことですが、
今のところ転載などの二次被害は確認されていないようです。

ただ、愛知県には苦情が殺到しているようなので、
今後損害賠償等に発展する可能性もありそうです・・・


なぜこんなことが起こるの!??
と個人的には不思議なうえに、恐ろしくもなったのですが、
原因は、通常行っているダブルチェックが、ゴールデンウィーク中で実施できず
チェックされずに公開されたのだとか。。。
この情報公開の作業については、
通常のルーチン作業ではなく、今回の新型コロナ関連で初めて発生した作業でしょうし、
もしかすると作業手順もきちんと整備されているものではなかったのかもしれませんね。
(あくまでも想像ですが)

SNSなんかでは事実ではない情報が噂で広がる問題も起こっていますが、
自治体が公表する情報は事実であり、正しい情報であるからこそ、
本当に注意して扱わなければ、より大きな問題に発展する可能性があります。

とても忙しい中、どの自治体でも混乱していることとは思いますが、
この事例を教訓に、以下の点は最低限再確認していただきたいなという独り言でした。

・医療機関や関係機関とのメール、FAX等でのやり取り
 (データは暗号化する、誤送信対策)
・データ加工、保管の手順
 (作業者を限定する、データの保存場所のアクセス権限を絞る、処理ミスのチェック)
・報道・公表する情報のチェック等について
 (承認手順を遵守)

今、給付金などの申請もどんどん始まっていますし、
膨大な個人情報が一斉に処理されていることと思います。
官公庁、自治体の皆様、漏えい事故ゼロでお願いします!!

2020/05/07   小塚 真紀子
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