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営業秘密情報の不正持ち出し

年明け早々、営業秘密情報の不正持ち出し事件が、
大きく報道されています。

ソフトバンクから楽天モバイルに転職したソフトバンクの元社員が、
第5世代(5G)移動通信システムなどに関する営業秘密を、
退職直前に不正に持ち出したとして、
不正競争防止法違反(営業秘密領得)容疑で逮捕されました。

ソフトバンク1.png
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2021/20210112_01/

(ソフトバンクの公式HPから抜粋)

あれ?何だか見たことがあるような…
デジャブ??


と思ったら‥‥
ちょうど1年前の2020年の1月に同じようなblog記事を書いていました。
「ソフトバンクの元社員、機密情報の漏洩(不正競争防止法違反)容疑で逮捕」
https://plug-in01.com/topics/archives/24

時期的にも一致するので、
もしかして同じ人かな??と思いましたが、
内容を見ると違う人のようです。
(大丈夫か?ソフトバンク)


さて、今回の事件ですが、
同業他社への転職はよくあることで、
注意していて当然!疑って当然!として、
当然対策を取っておくべきポイントだったと思うので、
ソフトバンクほどの大企業がなぜ??というのが、正直驚きでした。

記事によると、
元社員はソフトバンクに勤務していた2019年12月31日に、
社外から自分のPCを使って会社のサーバーに接続。
(元社員は、ネットワークの構築に関わる重要な業務に従事していた。)
営業秘密である5Gの技術情報などをメールに添付して自分に送信して持ち出ししたとのこと。
そして、2020年1月1日に楽天モバイルに転職。

今回の事件で最もまずかったのは、以下の点だと思います。

ソフトバンク2.png

秘密保持契約の締結やセキュリティー研修を実施していたとのことですが、
悪意があっても持ち出せない仕組みの面で、もっとできることがあるはず。

今回の事例を参考に、セキュリティ体制を再チェックするならば、
以下の点について、自社の体制を見直してみましょう。

ソフトバンク3.png
 

あ、そもそも、今回「不正競争防止法」違反で逮捕されていますが、
これは、「営業秘密」として管理していることが大前提ですので!
きちんと管理していなかった情報を持ち出されても訴えることはできない可能性があります。
そちらについては、以前の記事をご参照ください!
※「ソフトバンクの元社員、機密情報の漏洩(不正競争防止法違反)容疑で逮捕」
https://plug-in01.com/topics/archives/24

2021/01/13   小塚 真紀子
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