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岩手県 釜石市/大量の市民データ漏えい 40代職員2人を懲戒免職

久しぶりに気になった事故事例です。
自治体の個人情報の取り扱い、大丈夫なのか!?
と不安になる事件です。

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<概要>
釜石市役所の40代の元職員2人(5/26付で懲戒免職)が共謀して
2015年から今年4月までの間に複数回、
市民の名前や住所といった個人情報を自宅のPCにメールで送るなどして
漏えいさせたというもの。

漏えいした情報は、
住民基本台帳に記載されている住所、氏名、生年月日、性別、続柄等を
データに加工した全市民の個人情報で、
そのうち約600人分にはマイナンバーも含まれていた

※上記の情報の他に、
 続柄、世帯番号、収入額など税務関連のデータや、
 被災住所など含む応急仮設住宅居住者情報なども含まれていた
 という報道もあります。

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釜石市のHPにも掲載されています。


kamaishi2022.png

(釜石市HP:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022053000033/

今回懲戒免職になった2人以外にも関係者はいるようで、
まだ10人程度の職員を調査中とのこと。

よくわからないのが「動機」ですが、
「データを集めたかった」「なぜ送ったか覚えていない」
と答えているようで、元職員から外部への流出は確認されていないようです。

それにしても、複数人が関わっていて、
多くの内部ルール違反がある中で、なぜ何年も気づけないのか?
そんな体制で大丈夫か?と思いますよね。
と思ったら、この元職員のうちの1名が、
監査計画を立案する部門だったようで、
意図的に監査対象から外す操作をしていた、とのこと。悪質・・・(;°-°;))) 
今回の件は、外部からの告発で発覚したようですが、
他の自治体でも調査した方が良いと思います。

自治体は、管理体制がほぼ同じだと思いますし、
これは、釜石市に悪い人がいただけの問題!
そんな悪い人はうちの自治体にはいない!
と、他人事とは思わずに、
どの自治体も管理体制の見直しをお願いしたいです。

2022/06/20   小塚 真紀子
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