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「ふくいナビ」クラウドの全データ消失

こんなことが起こるのか!?(汗)
という驚きの事故が発生しました。

公益財団法人ふくい産業支援センターが運営管理する「ふくいナビ」というサイトが、
11月1日から障害発生し使用不可となっているのですが、
この原因が、サーバ管理会社の更新ミスで「ふくいナビ」の全データが消失したため、とのこと。

スクリーンショット 2020-11-16 22.06.32.png
(ふくい産業支援センターHPより抜粋:https://www.fisc.jp/blog/2020/11/2571/

ふくい産業支援センターとサーバ管理会社は、
2020年10月31日までクラウドサーバーの賃貸契約を結び、
2020年10月13日には同契約を更新していたようですが、
ところが! サーバ管理会の社内手続きのミスにより
実際には契約が更新されず、貸与期間が終了したとしてデータが削除されたとのこと。

普通はどこかにバックアップがあるよね??と想像しますが、
報道を見ていると、それも消失したようです。

消失データは以下のとおり↓(個人情報の漏洩はない)
・県内商工支援機関等のイベント情報などウェブ上に掲載されていた情報
・メールマガジンやメーリングリストの利用者が各自で登録したメールマガジン等の
 送信先アドレスや過去の配信内容
・バックアップデータ

ふくい産業支援センターは「(全データが)完全に消失し復旧が不可能な状態」と説明しており、
ポータルサイトの再稼働にも相当期間が必要で、現時点では未定としています。

もちろん、原因はサーバ管理会社のミスではありますが、
こういった事故が発生してしまった場合、
責任は?!補償は??という問題もありますが、
何よりもまずはユーザのために復旧しなければなりません。
バックアップデータがないというのは非常に重い問題です。

クラウドサービスを利用する場合は、
サービス提供会社の管理状況を評価すると同時に、
利用規約をしっかりと確認し、
必要に応じて自分たちで別のサービスや媒体にバックアップすることも必要です。
皆さんもこの機会に改めて対策を見直してみましょう。

参考1:経済産業省「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」
   https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/secdoc/contents/seccontents_000146.html
参考2:以前書いたBLOG「【サンプル提供】クラウドサービスの委託先評価」
    https://plug-in01.com/topics/archives/50

2020/11/16   小塚 真紀子
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