お酒のことはあまり知らない私でも知っている、人気のお酒『獺祭』で、
表示されたアルコール度数と実際の度数が違うことが社内調査で判明し、
計26万本の自主回収を発表しました。
獺祭の蔵元「旭酒造株式会社」HPより抜粋
https://www.asahishuzo.ne.jp/info/information/item_kaishu190910.html
アルコール度数の違いによる健康被害はなく、顧客からの問い合わせもないとのことですが、
この自主回収に係る損害は6億円以上と報道されています。
獺祭は徹底した品質管理を売りにしていたようですが、
原因は、製造工程で、発酵終了後にアルコール度数約17度の原酒に加水して16度に調整するはずが、
担当者がかき混ぜる作業を怠ったため、とのこと。
…やはり最後は「人」なのかなと。
私も以前製造業で品質保証に携わっていましたが、
どれだけ対策してもミスは起こるものです。
(個人的には最終出荷の検査工程が気になるところですが)
おそらく今回の判断は事業継続を揺るがすくらい大きなものだと思いますが、
業界的にも「酒税法」などの遵守義務があるでしょうし、
コンプライアンスを重視した適切な公表だと思います。
こういう事例は、企業のブランドにとっても、
マイナスよりも逆に信頼感を上げることもあります。
もちろん、事故は起こらないのが一番ですが、
起きた時の対応も重要ですね。