こんなことが起こるのか・・・(꒪ꇴ꒪|||)
と、びっくりした事故事例がありましたので共有します。
新潟県で、
公文書管理システムの電子データが10万件も消失したというもの。
↓
(新潟県HP:https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/bunsho/0577006.html)
その原因が、システムの保守業者のミスとのことで、
保守業者のサイトにも公表されていました。
↓
(富士電機ITソリューション(株)のHP:https://www.fujielectric.co.jp/fsl/news/2023/index.html#20230509)
この経緯について色々と報道を見ていると、
なかなか興味深い。。
以下は、新潟県のサイト上の公表内容です。
↓
ざっくり言うと、
「システム変更時の人為的なミス」になるんでしょうが、
それは大問題としてもちろん重大ですが、
そもそもなぜこの仕様変更をしたのか?というと、
新潟県でデータの集計作業のためにマクロ付のExcelを使用していて、
そのマクロは拡張子が小文字でないと正常に動作しない仕様だったので、
それに合わせて変更したようなのです。
(新潟県の担当者は、仕様について問い合わせはしたようですが、
変更まで依頼したかどうかは不明)
元々の公文書管理システムの仕様は、
◽️拡張子を大文字とするのが標準
◽️システムのデータ削除プログラムとして、
登録されたファイルのリストを参照してリストにないファイルを
削除する仕組み
だったとのことで、
そうなると、新機能によって拡張子が変換されたことで、
該当ファイルの名前がリストに記載されていないことになり、
10万件のデータが削除されたとのこと・・・(꒪ཫ꒪; )
な、なるほど・・・
通常、システムの仕様変更は、
正式な依頼のもと、変更による影響範囲を特定し、
テスト等を経た上で行われるのが当然なので、
今回は色々と手続きがスッポリ抜けている感じですね。
簡単な修正だと思って、
担当者レベルでチャチャっとやってしまった・・という感じでしょうか?
あまりない事例だと思いますが、
システムの保守を請け負う事業者にとっては、
背筋が寒くなる事例かと思いますので、
改めて、システム変更時の正式な手続き・テストを遵守するよう、
気をつけましょう。
<2023/5/9続報>
復旧状況が公表されました。
↓
7万件超が復旧できず・・・とのこと。