米Anthropic 作家とのAI著作権訴訟 2,200億円で和解 

AI著作権関連で気になるニュースです!
アメリカのAI開発企業Anthropic(アンソロピック)が、作家らから「著作物を無断でAIの学習に使われた」として起こされた集団訴訟で、15億ドル(約2,200億円)の和解金を支払うことで合意したようです。
AI開発企業に対するアメリカでの著作権訴訟が和解に至るのは初めてで、大きな注目を集めています。
作家側の弁護士が「公になった米国の著作権訴訟の支払額で過去最大」と言っているとのことなので、今後の判例にも大きく影響しそうです。

そもそも何が発端かというと・・・
AIの学習データに海賊版の書籍が使われていたという問題です。
3人の作家が2024年8月に、書籍を無断でAIの学習に使われたとしてAnthropic社を提訴して、その後集団訴訟に発展しました。裁判所は、Anthropicが海賊版サイトから入手した約700万冊について著作権侵害を認めました。一方、合法的に購入した書籍については「フェアユース(公正利用)」にあたると判断しています。
※フェアユースとは、著作物の市場を不当に侵害しない限り、許諾なしで利用できるという米国の著作権制度です。

つまり、
・海賊版を使っていた分に対しては、「フェアユース(公正利用)」ではない
・合法的に購入した書籍を使うことは、「フェアユース(公正利用)」である 
という判断が下されたことになります。

ただし、AIの学習における「フェアユース(公正利用)」の考え方はまだはっきりしているわけではありません。
今回の和解は裁判所が正式に判断したわけではなく、紛争の早期解決のための合意のようですから、裁判所の最終的な判決にも注目です。
巨額の和解金はAI企業にとって著作権リスクが現実的なコストになることが明らかになりましたし、今後、同様の訴訟や判例が積み重なる中で、AI学習と著作権のルールが国際的に整備されていくのでしょうね。